HOME >ARCHITECTURE>古いRC住宅に、新しい暮らしの質を。性能と素材でつくる、ホテルライクな二世帯リノベ

古いRC住宅に、新しい暮らしの質を。
性能と素材でつくる、ホテルライクな二世帯リノベ
築35年の鉄筋コンクリート住宅を舞台に、家族の距離感と心地よい暮らしを再編集した二世帯リノ ベーション。
既存の躯体を生かしながら、断熱性能を高め、自然素材の質感を重ねることで、住まいは静かで上質な空間へと生まれ変わった。
目指したのは、ホテルのような非日常ではなく、毎日を豊かに包み込む「暮らしのためのラグジュアリー」である。
2階を、新しい家族の住まいへ
もともと親世帯が暮らしていた1階は既存の生活を尊重し、2階部分を中心に大胆なリノベーションを行った。
使われていなかった居室を解体し、既存バルコニーと一体化した約27坪の空間へ。さらに玄関へ直接つながる外階段を新設することで、上下階を完全に分離した独立型の二世帯住宅として再構築した。
互いの暮らしを尊重しながら、必要な時には自然につながる。現代の家族像に合わせた、新しい住まい方の提案である。
素材の重なりが生む、ホテルのような居心地
新たな住空間のテーマは「ホテルライク」。
ただ美しく整えるだけではなく、触れた時の質感や時間の経過による味わい を楽しめるよう、木や石など自然素材を積極的に取り入れた。
住まいの中心となる22帖のLDKは、RC住宅ならではの伸びやかなスケール感を生かした開放的な空間。そこに施主が選んだマスターウォールのキッチンを配置し、家具を中心に内装や照明を丁寧にデザインすることで、リビング全体がホテルのラウンジのような落ち着きを持つ場所となった。
内と外をつなぐ、もうひとつのリビング
リビングに隣接するバルコニーにはウッドデッキを設置。
室内の床からそのまま外へ広がるような連続性を持たせ、食事や読書、家族の時間を楽しめるアウトドアリビングとして計画した。
沖縄の強い光や風を感じながら、季節の変化を暮らしに取り込む場所。単なる外部空間ではなく、住まいの豊かさを広げるもうひとつの居場所になっている。
デザインの奥にある、確かな性能
今回のリノベーションでは、意匠性だけでなく住宅性能の向上にも重点を置いた。
既存のRC躯体には内断熱を施し、開口部には複層ガラスの樹脂サッシを採用。さら に日射遮蔽の工夫を加えることで、沖縄特有の強い日差しをコントロールしながら、快適な室内環境を実現している。
古い建物の強さを残し、現代の技術で性能を更新する。
それはスクラップ&ビルドではなく、建物の記憶を未来へつなぐリノベーションのかたちだ。
[ DATA]
形態 フルリノベーション
構造 鉄筋コンクリート造
延床面積 90.75㎡(約27.5坪)











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